[読書]植村直己/極北に駆ける

極北に駆ける (文春文庫)

極北に駆ける (文春文庫)


Kindleで読了。
植村直己が五大陸最高峰を制覇したので次は南極横断だなって思い立って、グリーンランド犬ぞりの練習するかっていう常人では思いつかない発想のストーリー。
こんなフィクションみたいなことをやってしまう植村直己もすごいし、内容はもっとすごい。
グリーンランドで往復3000キロの犬ぞり旅をするっていう話。
そこに出てくる、たかだか40年前のエスキモー(いま呼ぶならイヌイット?)の生活ぶりがすごい。
セックス、ハンター、アルコールの生活。
それに馴染もうとしない植村直己も時に馴染んでるという。
犬の扱いも今の自分からするとなかなかの虐待ぶり。
ムチ程度じゃないですよ、棍棒で折檻ですよ。時には縊って毛皮と食用。
それよりも、もっともこの本で驚くのは、大島さんですよ!
その後グリーンランドで40年住み着いて猟師やってるって!
あとがきが現在にいたる後日談になっていて素晴らしいの。